令和3年に当院にて消化器症状を伴う発熱でコロナPCR検査を受けられた方へ

当院では下記内容で後方視研究を行っております。


SARS-CoV-2 L452変異症例における消化器症状の検討

(医)堀井医院ではSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に罹患された患者さんを対象に、下痢などの消化器症状の有病率に関する臨床研究を実施しております。
実施にあたり京都府立医科大学医学倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長より適切な研究であると承認されています。

研究の目的
 2021年夏にみられた主にデルタ株による新型コロナウイルス第5波では、医療を受けることが出来ず自宅で亡くなられた方もおられました。重症化しやすい症例が多かった一方で、下痢などをきたす患者さんも多くみられました。このような背景から、新型コロナウイルスL452変異症例(主にデルタ株)における消化器症状を来たす症例が、それ以前に流行した新型コロナウイルス変異株と比べて多かったかという事について、統計学的に検討したいと思います。

研究の方法
・対象となる方について
令和3年1月4日から同12月28日での間に、(医)堀井医院で新型コロナウイルスと診断された患者さん、および下痢症状で便培養を施行された患者さんが対象になります。

・研究期間: 医学倫理審査委員会承認後から令和5年12月31日まで

・方法
(医)堀井医院において新型コロナウイルスと診断された方、下痢症状で便培養を施行された方で、診療録(カルテ)より以下の情報を取得します。
SARS-CoV-2 L452変異症例群と従来型症例群間での下痢などの消化器症状の頻度
便細菌培養を行った下痢症例の経時的推移とSARS-CoV-2発生状況との間の関連
取得した情報の関連性を分析し、SARS-CoV-2 L452変異症例での下痢の頻度を解析します。なお、統計解析は、京都府立医科大学(消化器内科・呼吸器内科)にデータを提供し行います。
・資料の管理について
研究の情報はすべて、他の情報と照合しない限り特定の個人を識別することができないように情報を加工し(これを仮名化といいます)、個人が特定されることはありません。また、研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません。

・個人情報の取り扱いについて
患者さんのコロナウイルス検査結果・便培養結果・カルテ情報をこの研究に使用する際は、氏名、生年月日などの患者さんを直ちに特定できる情報は削除し研究用の番号を付けて取り扱います。患者さんと研究用の番号を結びつける対応表のファイルにはパスワードを設定し、インターネットに接続できないパソコンに保存します。このパソコンが設置されている部屋は、入室が管理されており、第三者が立ち入ることができません。
また、この研究の成果を発表したり、それを元に特許等の申請をしたりする場合にも、患者さんが特定できる情報を使用することはありません。
なお、この研究で得られた情報は研究責任者:京都府立医科大学消化器内科学 准教授 小西 英幸 研究担当者:同消化器内科学 教授 伊藤 義人 同呼吸器内科学教室 研修員 神林 祐子 同消化器内科学 研修員 堀井 孝容の責任の下、厳重な管理を行い、患者さんの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

研究組織
研究責任者:
京都府立医科大学消化器内科学 准教授 小西 英幸
研究担当者:
同消化器内科学 教授 伊藤 義人 
同呼吸器内科学教室 研修員 神林 祐子 
同消化器内科学 研修員 堀井 孝容
既存情報の提供のみを行う機関:医療法人堀井医院

 お問い合わせ先
ご自分、あるいはご家族の情報を本研究に登録したくない場合は研究対象をしませんので、令和5年12月31日までに下記連絡先までご連絡ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。なお上記までに申し出がなかった場合には、参加を了承していただいたものとさせていただきます。

連絡先
(医)堀井医院
567-0828 大阪府茨木市舟木町5-26
電話:072-632-2233
院長 堀井 孝容